自宅の和室でタンスを使っているという家庭も多いのではないでしょうか。木材の温かい雰囲気が好きな人や、家族から受け継いだものを使っている、着物を収納するために使用しているなど様々な事情があるでしょう。
便利なタンスですが、タンスのカビに悩んでいるケースは少なくありません。そこで、タンスにカビが生えた場合の対処法やカビの予防法を紹介します。

タンスを使うメリットとデメリットについて


タンスにはいくつかの素材がありますが、特に木材のタンスについて、使用するメリットとデメリットから見ていきましょう。

タンスを使うメリット

タンスのメリットは、天然木を使用した製品の場合は調湿機能があるほか、熱伝導率が低いことが挙げられます。熱伝導率が低いので、冷えすぎず熱くなりすぎず、温かさを感じられることが特徴です。
長期間使用することで木材の風合いが変化することも楽しめます。さらに、見た目の風合いや手触りが良く、インテリアとして楽しめるケースもあるでしょう。ただし、木材のタンスの様に見えても、木目がプリントされているだけであったり、合板を使用している商品があります。その場合は、調整機能はない点に注意が必要です。

タンスを使うデメリット

デメリットは、天然木を使用した製品は高額であること、重さがあり移動しにくいことです。また、湿気がこもりカビが生える可能性が高いこともデメリットだといえるでしょう。タンスの引き出しの中や、タンスと壁、床が接している部分もカビが生えやすいため、換気をしたりカビが生えていないかチェックしたりすることが大切です。

タンスには黒カビよりも白カビが生えやすい?


白カビとは、食品に発生することが有名であり、代表的なもので、白カビを利用したチーズが挙げられます。見た目はホコリが付着しているように見えることが特徴です。基本的には黒カビとの性質の違いはなく、白カビも空気中にある菌ですが、繁殖しやすい場所に菌が付着します。
白カビを放置すると、付着した部分が傷むうえに、人の健康を害するリスクもあるので注意が必要です。白カビの菌を吸い込むことによって、アレルギーや喘息を発症する可能性があります。

タンスに白カビが発生する理由

白カビは、湿気が原因で繁殖するので、湿気が蓄積する押し入れやタンスに発生しやすいことが特徴です。洋服や布団が収納されている場所であり、自宅の中で湿気が溜まりやすい場所だといえます。就寝中の汗や衣服を着た際に付着した汗や皮脂を洗い流さずに収納していると、湿気が溜まるので注意しましょう。湿度が70%程度になると、白カビが発生する確率が高くなります。
さらに、白カビの栄養になるタンパク質や脂肪、糖類があると発生しやすく、自宅に植物があると土に含まれる栄養素をエサにして繁殖するリスクがあるので注意が必要です。

タンスのカビを掃除する方法


タンスに生えたカビを掃除する際には、最初に引き出しに収納している物を出します。その際に、収納していた物にまでカビが生えていないかどうかをチェックしましょう。万が一カビが生えていた場合、タンスと一緒に洗う必要があります。

カビ掃除3つのステップ

まず、収納していた物を取り出してから、カビを掃除しましょう。次に、重曹もしくはカビ取り専用の洗剤を雑巾に含ませて、カビを拭き掃除します。細部までしっかりと掃除をするために、使用済み歯ブラシに洗剤や重曹を付けて掃除することがポイントです。歯ブラシを使用する際には、持ち手ではなくブラシの根元を持つようにすると、適度に力を入れられるのでスムーズに汚れを落とせるでしょう。最後に洗剤を落として乾燥させます。

タンスのカビ掃除をする際の注意

タンスのカビを掃除する際には、窓を開けて喚起をしながら行うことが大切です。掃除をしている際にカビが空気中に舞うので、部屋にカビ菌が蓄積します。さらに、塩素系の洗剤を使用する際には、塩素が室内に溜まってしまい危険なため、必ず窓を開けましょう。洗剤を使用するので、肌荒れを予防するためにゴム手袋を付ける必要があります。
特に、カビ取り専用の洗剤は成分が強力なものが多いため、洗剤が肌に付着すると肌トラブルが起こる可能性が高いです。掃除の後は、乾拭きをして水分を除去することも忘れないようにしましょう。洗剤や水が残っていると湿気がこもり、再度カビが生えてしまいます。

タンスにカビが生えないように予防する方法


どれほど高額で品質の良いタンスであっても、メンテナンスを怠ればカビが生えてしまいます。高額なタンスでもカビが生えてしまうので、一般的なタンスやリーズナブルな価格のタンスは特に注意が必要です。

カビの予防策1:除湿をすることが最重要

タンスの引き出しや外側にカビが生えないようにするためには、除湿をすることが重要です。除湿器や除湿剤を使用する、タンス専用のシートタイプの除湿剤を使用するのも良いでしょう。
また、不要な新聞紙を入れると、除湿だけではなく防虫効果も期待できます。湿気は下へ集中する性質があるので、下段の引き出しに多く入れる方法が有効です。さらに、タンスの内部の通気性も意識しましょう。タンスを壁に付けるのではなく数cmあけたり、引き出しを開けた状態にしたりと、タンス内部の空気を入れ替えます。
また、100円ショップやホームセンターで販売されている小さなサイズのすのこを引き出しに入れて、通気性を良くする方法も有効です。

カビの予防策2:定期的な掃除でカビのエサを除去

湿度の対策だけではなく、同時にタンス内部の掃除をする必要があります。掃除をしていないと、引き出しを開け閉めした際に入るホコリやチリ、洋服の繊維が蓄積して、カビの発生だけではなく害虫の繁殖にもつながるので注意が必要です。
晴れている日には洋服を出して、外に出して乾燥させましょう。タンスの引き出しも拭き掃除をしたうえで乾燥させます。除湿するためには通気性を良くすることが大切ですが、タンスの引き出しも同じく、洋服を詰め込むように収納すると通気性が悪くなりカビが発生します。収納する際には空間に余裕ができるように工夫しましょう。

カビの予防策3:収納する前に物を乾燥させる

カビの発生を予防するために、引き出しに洋服やタオルを収納する際には乾燥させることが重要です。洗う回数が少ないアウターや手袋、マフラーなども、すぐに収納せずに乾燥させてから収納することでカビの予防につながります。
カビの発生が気になる場合や、高価なタンスではなく調湿機能がない、もしくは低い場合には、引き出しを数cm開けておくのもよいでしょう。

タンスにカビが生えないように対策をしよう


タンスの引き出しは、しっかり閉めると湿気がこもってしまうため、気にならない程度に引き出しを開けておくという方法が有効です。ただし、引き出しを開けているとホコリやチリが入るほか、洋服の繊維も蓄積するので、一定期間に1度掃除をする必要があります。
また、市販の除湿剤や家電製品を使用すると、高いカビ予防効果を得られるので、アイテムを活用することも大切です。タンスにカビが生えると、収納している物にまでカビが繁殖します。大切な洋服を守り、タンスを長持ちさせるためにも、カビの掃除をしたうえで予防策を講じましょう。